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2004.06.02

プリズン・ホテル

 瀬戸内ツアーの移動の間、「プリズン・ホテル 夏」を読んでいました。実はこれが私にとって初めての浅田次郎だったのですが。

 旅の出掛けはいつも時間ギリギリで、この日も「本、本~、、」と手探りで棚から数冊の買い置きを取りバラバラとページをめくる。。この期に及んでも、一応、持って行くのにふさわしそうな本を厳しくチェックするのでありました(ライブの出来にも影響があるので。)。「プリズン・ホテル」のイヤに軽い文体を見て、はてこんな変な本買ったっけ、と思いつつ、飛行機だから早く読めるのがいいやとバッグに入れました。

 飛行機の中で本を開けてみると、それはヤクザが経営する妙なホテルのお話で、そういえば裏表紙の宣伝文にそう書いてあったので買ったんだなと思い出しました(私は任侠ファンであります。)。

 それにしても、表紙カバーの裏にいきなり作家の写真があるのはどうなんでしょうか。。最初に目に飛び込んでくるのが、いかにも俗っぽく胡散臭いチョビ髭のオヤジ、浅田さんの顔で、冒頭から作者をモデルにした性格の悪い小説家が登場。ううむ、こういうのは苦手だ。許せん。岡山に着いたら別の本を買おう、と思ったのですが、いつの間にか引き込まれて読みふけっていました。

 ホテル関係者が出てくるとあとは抱腹絶倒の嵐で、こんなオヤジに笑わされてくやしい!と思いながらも、ページをめくる手が止まりません。時々出てくる、この嫌~な作家のせいで適度にスピードダウンするところがミソなんだと思う(CDでもつまらない曲があった方がいいのと同じで、小説でも読みづらい箇所がある方が絶対にいいのです。)。してやられているような感じでした。

 舞台の「奥湯元あじさいホテル」が、季節に合っていました。マリンライナーの中で読んでいる時、そのホテルがこれから行く四国の県境あたりにあると本気で思い込んでしまっていた自分にふと気づいて、笑いました。

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2004.06.01

瀬戸をわたる

 5/29朝、飛行機で岡山へ。瀬戸内ミニ・ツアーです。

 岡山では、市街地からはなれた場所に新しくできたカフェ「mai mai」でのライブ。建物は以前は繊維会社だったビルで、この辺り一体がなんとなくレトロな雰囲気をかもし出しています。向かいにあるオレンジホールという体育館のような建物がまたいい味を出していて、興味深々です。地元の方々は「この建物をほめた人は初めて。プロレス御用達の場所なんだけど。」と言っていました。

 「mai mai」のお客さんはすごかったです。ステージに上がったら、客席から濃い空気がもわっと押し寄せてきました。余さず聴いてやろうじゃないかという意欲がまんまんです。年に何回か、ごくたまにあることですが、こんな日はまるでお客さんにあやつられるがごとく体が勝手に演奏をしてしまう。お互いに集中したいいライブになりました。そうしてこういう日は、私はたいてい寝汗をかきます。この晩も、汗びっしょりでした。

 翌朝、マリンライナーで高松へ。初めて乗ります。電車が海の上に出ると、ポコポコした小さな島が見えてきました。電車がすすむごとに入り江の眺めがゆっくり回って、とても美しいです。景色を見てる間、「瀬戸の花嫁」が頭の中で鳴っていました。

 高松に着いた日は全国的に蒸し暑かったみたいで、熱帯の国に来たようなような感じがします。なぜかハイビスカスも咲いていました。「quente cafe」での演奏は昼間です。扉も開けっ放しで、ゆる~い雰囲気での気持ちいいライブになりました。前に演奏した黒船屋の溝上マスターや、高松のデュオグループ「mirekan」さんも来てくださいました。

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