« 2004年9月 | トップページ | 2004年11月 »

2004.10.26

配管工

 うちの大家さんはこまめにマンション改修をしてくれます。今年は給水管の改修工事があり、10月の晴れた日に3人の年老いた配管工がやって来ました。

 その人達の様子が少しおかしいのに気づいたのは数日たった時です。車は出入り口をふさぐように停めるし、廃材も廊下に散らかり放題。いつも階段の真ん中でお弁当を食べているので出かける時に通れなくて、あのうと声をかけても、聞こえない様子。どうも、おっちゃん3人ともかなりモウロクしているようなのです。

 ある日、外廊下で壁に穴を開けていたおっちゃんらの声が聞こえてきました。「あれ、こんなとこに開けちゃったの? ダメだよ~。」「え、そう?」「だってさァ、ここだとこうなっちゃうでしょうが。」「あ~。そうか。ハハハ」「まあいいよ。こうやって、こうやって、埋めときな。」 大丈夫なんでしょうか。

 そして私の部屋を工事する日がやってきました。初日におっちゃんAがきて「うちのモンは皆ァ家族持ちだから、とりあえず部屋の中のものは盗んだりすることはないとは思うんで。。ひとつ宜しくお願いします。」と妙な挨拶をされました。この日は仕事に出かけなければなりませんでした。もちろん、通帳と保険証は持って出ました。

 夜中に帰ってくると、部屋の中はひどい有様でした。ギターはコンクリートの粉塵で白くなっており、掛け時計は止まっています(落としたのか~!)。そしてこともあろうに、貼ってあったカエターノのポスターが傷だらけになって床に落ちているではないか~!!(事前にはがせ~!)あまりにもずさんな仕事の痕跡の数々。私はスカーレット・オハラのように「明日考えよう。。」とつぶやきながら、ざらざらした畳の上に倒れて寝ました。

 翌日、朝の8:30からおっちゃん達はやってきました。おっちゃん達が私のことを「奥さん」と呼ぶのも腹立つけど、もうそんなことはどうでもいい。今日は悪事の数々をしっかり見張ってやることにする。時計を弁償してよと言いたかったけど、大家さんを困らせるといけないので(うちの大家さん、とってもいい人なんです)ぐっと我慢する。よく見てると、恐ろしく手際が悪いおっちゃん達なのです。パテの埋め方とかむちゃくちゃだし。昔勤めてた時に職人さんの仕事は沢山みたけど、こんなおっちゃんはいなかったです。これは歳のせいなのか、それとも彼らは素人なのでは。。

 最終日の夕方、さあこれで終わりました、と言って水を出したら、いきなり部屋の壁から水がしたたってきました。それをぼんやり見ているおっちゃんB。「ぎゃあー!早く止めてください!」ようやくのろのろと元栓のところにいくおっちゃんB。。「おっかしいなあ。。なんでだろ。」「あっ、ノリ(ボンドのこと)つけるの忘れてるよ。」「ほんとだ。」おっちゃんCが来てもう一度カバーをはずしてやり直し。もう私がやりますと言いたかった。自分の失敗がくやしくてヤケくそになっているおっちゃんB。

 この後どうなったかは、ライブ会場ででもこっそり聞いてください。

| | トラックバック (0)

2004.10.14

諏訪湖

041011_04041014 諏訪湖へ行ってきました。湖岸に近い雑貨屋さん「para bossa」の5周年記念イベントです。東京はこの日台風で大雨だったらしいけど、こちらはすがすがしい天気で風もなく、10月でこんなに温かい日は珍しいとのこと。雑貨屋というよりセレクトショップという言葉が似合う感じです。店内で衣装に合うアクセサリーや肌触りのいいカットソーを見つけ、到着いきなり散財する私であります。

 会場はpeggy'sというオールド・アメリカン調のレストランです。昼夜に公演を分けるほどのお客さんが集まるということで、お店では特別にピンガベースのカクテルメニューを用意しておられ、それぞれポルトガル語の名前がついていました。店のテラスの前はすぐに湖で、薄水色の景色が広がっています。「para bossa」オーナーのヤジマさんのアレンジの妙に感動。今日もがんばって歌おうぞという気持ちがふつふつと湧いてくるのでした。お客さんは昼も夜も楽しんで聴いてくれて、湖と同じような穏やかでオープンな心を感じました。

 翌日、ヤジマさんのお勧めで足もみのリフレクソロジーを受けさせてもらいました。ここでは前から私のCDをBGMでかけてくださっていたらしいのです。「いろいろ探したんだけど、賑やかすぎたり静かすぎたりで難しいのね。これが一番合うの」と足もみの方がおっしゃっていて、我がアルバムが世間の役に立っていることを嬉しく思う。ちなみに私の足はパンパンに固まっていて重度に疲弊していたらしいです。このところ旅が多かったからなぁ。たまには自分の体もいたわらなくては。

 足もみの後は、ヤジマさんと湖岸の足湯へ。公共の足湯場があって諏訪湖の名物になってます。温度はかなり高めで、すんごい気持ちいい!真赤になった足を浸けながらのんびり湖を眺めていると、巨大なカメの形をした遊覧船がゆっくりと通り過ぎていきました。

| | トラックバック (0)

2004.10.13

テレビカー

 10/8、台風の通過中の関西へ向かいます。まずはRosaRoxaの新譜とコンサートのプロモーションのために大阪FM cocoloのラジオ収録へ立ち寄りました。スタジオまでは行く時間がなく、次回コンサート会場の「chove chuva」でコメントを録音。15分ほどで終え、急いで京都へ折り返します。

 京阪電車の淀屋橋駅へ。昔、城東区に母の実家があった時によく京阪に乗ってました。何十年ぶりです。ホームに特急「テレビカー」が停まっているのを見て、その頃のことを鮮明に思い出しました。実家は特急がとまらないからテレビカーに一度も乗れなかったんです(子供の時はお金が高いからかと思ってた。)。これに生まれて初めて乗れることがわかり、寝不足も忘れて途端にウキウキ。

 ルルルル...と長い間続く発車ベルも昔のまんまです。当時はこの音がちょっと恐かった。あれに乗ったらどこか遠いところに連れていかれるんだと思って。。反対側の各駅電車に座って見送ったものでした。今日はその音を列車の中で聞く私。

 大きいテレビが車両の先頭にあって、NHKの番組をやっていました。しばらく見ていたら女性の二胡奏者が出てきて、その後ろで知人が伴奏をしていました。なんと。 電車の中のテレビの中に知ってる人が映ってるのは不思議な感じでした。

| | トラックバック (0)

2004.10.06

デ愛bossa

 この9月から『デ愛bossa』ツアーと題して演奏をやっています。
他のアーチストの音と出合って刺激を受ける機会を積極的に作っていこうという企画です。いわゆるセッションよりもう少し踏み込んだ内容になれば、と考えています。

 第1弾は9月、スティールパン奏者の山村誠一さんにお願いしました。パーカッション奏者でもあります。南国風で「ゆるい」というイメージでとらえられている彼の音楽ですが、実はとてもきっちりと力強く演奏する人だという印象がありました。アフリカやカリブのリズムを普段やっておられるので、ボサノバでリズムがジャストな曲を選びました。サンバのリズムはとても融通がききにくいので。前回ご一緒した時にもやった6/8拍子のワン・ノート・サンバは、Bメロを改良(じゃなくて改ざんか、、)して再チャレンジしたらやはり楽しかった。またの機会を得て少しづつ発展できればいいなあと思います。

 第2弾はもう週末にせまった、『みちしたの音楽』との共演です。道下さんは当初、個別出演だと思っていらしたかも知れないけど、そこをむりやり共演タイムを作るというのが『デ愛bossa』の趣旨でして、道下さんの曲などを選んで「これをやりたいのです」とお願いしました。道下さんはフリューゲルホルン奏者で、音数の少ない朴訥としたプレイが魅力的です。激しく難解なジャズをこれまで沢山やってこられて、そこを抜けた後に今のスタイルになったただろうことが想像できます。今譜面を作っていますが、道下さんの曲を解読してるといろいろ発見があります。

 しかし1回の共演では少ししか「出会え」ませんね。単なるつまみ食いにならないよう、『デ愛bossa』は長い時間をかけて続けていきたい。参加申込みも受け付けておりますので、興味のあるアーチスト様はご連絡を。。

| | トラックバック (0)

« 2004年9月 | トップページ | 2004年11月 »