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2011.10.17

Moreno Veloso 来日中

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土曜日はモレーノ・ヴェローゾの来日公演を見に行ってきました。


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ツアー初日の会場は、プラッサ・オンゼ。


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完全ソロ公演なので、会場の角にスツールを置いて、それをお客さんが半円で囲むような配置になっていました。これがすでにステージの求心力を生んでいるようで、ナイス!

私は何年か前のモレーノ+ドメニコ+カシンでの来日の時に一度彼を見てましたが、モレーノが独りで弾き語りをする曲があって、それがすごく良かったのが心に残っていました。全編のソロを見るのは今回初めてなので、とても楽しみにしていました。


まだツアーが終わってないので、ライブの内容は詳しく言わないほうがいいかな。。でもちょっとだけ。

写真を見てわかるとおり、彼はお父さんのカエターノには全然似てなくて、最初の奥さんデデーの面影があります。でも、声はカエターノにそっくり。待ちわびた客席の緊張感の中、立ち居地までたどり着いた彼はひと言「コンバンワァ~」と言いました。その声があんまり優しかったのでみんなクスクス笑いましたが、耳に残った響きにカエターノの顔が浮かんだり沈んだりしました。

楽器はエレガットを弾いていましたが、ギターの構え方が独特。足は組まずギターを低い位置に持って、エレキを弾くミュージシャンのフォーム。朴訥としたバッキングで、自身のオリジナル曲、子守唄、ノルデスチ、古い伝承曲などを丁寧に披露していきました。

「技術的」「端正な」といった言葉とは縁遠い、朴訥としたギターと歌。でもお互いが独立した生き物のように粘り絡み合って、ずっと聴いているうちに頭がふわふわとしてくる。。これは何とも不思議な。。そう。これは、あれ。ジョアン・ジルベルトの"あれ"です。といっても弾き方は全然違っていて、ボサノヴァのバチーダではありませんでした。

穏やかな波の中でくっきりと跳ねるビート、何度も繰り返す単純なコード、それはヨーロッパというよりもアフリカの香りがするもの。これはバイーアのリズムなのです。

1曲終わるごとの拍手が止むまでの時間を、彼は首をうなだれたようなポーズで過ごし、大変シャイな人であることがわかりましたが、その次の瞬間には満面の笑みを見せたりして、まるで子供のような天衣無縫さ。気がつくと客席はすっかり骨抜きに。。

お客さん(私もそのひとり)は開演までの待ち時間もかなり長かったにもかかわらず、恐ろしいほどの集中力を発揮しており、日本人って凄いな、と改めて嬉しくなりました。静かだけど豊かなコミュニケーションがあって、本当の意味で楽しく印象に残るライブでした。


この日の演目のなかで一番印象に残ったのは「Sertão」という曲かな。曲がモレーノで、歌詞はカエターノだそうです。彼のオリジナル曲はどれも魅力的でした。


Sertão/Moreno Veloso & Caetano Veloso


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