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2012.02.17

読書の楽しみ、ひさびさ

しばらく本を読んでいなかったのだけど、久しぶりに再開しました。

井上靖の「敦煌」を一年前ぐらい前からカバンに入れているのに、何度も挫折を繰り返していたのです。

中国の地名や人名、やらたと漢字が多いというのもあるし、官吏試験の場面から始まるのもどうも性に合わず、そのあとに続く政治情勢の説明もつらい。。本を開けていてもいつの間にか目が文字を追っているだけになってしまって、最初のたった20ページぐらいを行きつ戻りつ。いつしか扉を開けるのが億劫になっていました。

読書は、作家に不信感を感じるときはスパッと投げ出しますが、井上靖のようにぶれが無い人については絶対にどこかから面白くなるという確信があったので、いずれはと期待しつつ亀の歩みで一年が過ぎ。。そうしてようやく30ページ目をめくった時にブレイクスルーがやって来たのです!

井上 靖
新潮社
発売日:1965-06-30

私をやっと砂漠に出発させてくれた文章はどんなものだったか、といいますと、

"大きな生きものの集団が間近にやって来た時、行徳は驚いて立ち上がった。回鶻人たちが今朝原野の真ん中に置き去りにして来た駱駝や馬の群れであったからである。彼等は行徳の傍まで来ると、そこでそれが当然なことであるかのように歩みを停めた。"

そう、ラクダが迎えに来てくれたのです!
行徳と一緒に、私も立ち上がりましたよ。

そこから先はもう、嘘のようにすらすらと。
井上さんの美しい、少しとぼけたような文章に包まれると、ひととき忙しい日常を忘れて心が旅をします。

しかし、半分まで進んだ今から考えると、最初の30ページは飛ばしても差し支えなかったような気がする。いや、でもこれは、主人公がうだうだと都で過ごした時期とシンクロするように意図して書かれているのだろうか・・?

あまりの嬉しさに、ブクログに初めて登録してしまいました。

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コメント

おひさしぶりです。
ブクログも拝見させてもらいました。

とてもあったかみのある日記ですね。
のりこさんらしいなぁ と読ませていただきました。

またライブ聴かせてもらいに行きます!

投稿: jun | 2012.02.21 23:00

junちゃん
お元気ですか? コメントありがとうございます。
ブクログは、今まで読んだ本を登録するのは大変ですね~。何回かの引越しでだいぶ処分したので。題名を忘れてしまってます。。

投稿: norichan | 2012.02.21 23:37

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