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2012.07.10

Meditação 瞑想

「Meditação」を和訳してみました。


Meditação
瞑想
(Antonio Carlos Jobim/Newton Mandonça)

愛と微笑みと花を
信じた人は
それから夢を見すぎてしまった
そして平静を失った
愛と微笑みと花は
あまりにも早く移ろいゆくものだから

その人は心のなかで
見えてくる悲しみと闘った
すべてが失われた
そして孤独の中に
道を選び たどった
いつか幸せになれるなど信じられなくて

その人は泣いた 泣いた
涙も乾くぐらいに沢山泣いて

その人はそれから
愛と微笑みと花に 戻ってきた
すると全てが分かった
なぜなら 本当の痛みは
愛の道を見せてくれるものだから
そして悲しみは終わった


*  *  *  *  *  *  *  *  *

「私」も「あなた」も出てこない歌詞です。ひとりの人が夢見、失望し、そのあと心の傷が癒え強くなって戻ってくるまでのお話。ジョビンの作品のなかで、歌詞のなかにタイトルが出てこない珍しい一曲です。

この曲の共作者はニウトン・メンドンサという人で、このコンビでは「ワン・ノート・サンバ」と「デザフィナード」の2曲が圧倒的に有名ですが。どちらも非常にアクの強い曲で(歌詞も)、それゆえに人気が出たんじゃないかと思います。それに比べるとこの曲はぐんと優しくゆったりしています。


その昔、アルトラッド・ジルベルトのアルバムでボサノヴァを初めて聴いたとき、私のなかではこの曲が"ザ・ボサノヴァ"という感じがしました。これだったら自分でも歌えるような気がして(歌詞も英語で録音されていたし)、練習してみた第一号の曲なのです。
 
英語バージョンの「Meditation」の方は、恋人が自分の元に帰ってくるのを想像しながら過ごしている人のお話です。失恋の歌だけどもそんなに悲壮感はなく、こっちも穏やかな良い歌詞だと思います。松田聖子さんの「ユートピア」というアルバムに同じタイトルのついた曲がありますが、この英語詞の内容に何となく似た雰囲気があります。。
 
 

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