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2012.07.09

音の余韻

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先日は久しぶりにホールコンサートを見に行ってきました。「CALOR」のプロデューサー上畑正和さんと、ウォン・ウィンツァンさんのデュオ。2台ピアノと2台足踏みオルガンによるコンサートです。


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三鷹芸術文化センター、風のホール。中に入ると、ピアノとオルガンが2台づつ配置されたステージが良い眺めです。上畑さんの足踏みオルガンはご自宅から持って来られたもので、私も見たことがある・・・というか「CALOR」の録音の時にこのオルガンを机代わりにさせてもらっていたのでした。

演奏は全編が即興で奏でられました。
即興というとスタイルも色々ありますが、この日の演奏は大変限られた色遣いの中で濃淡を出していくようなもので、水墨画に近い趣がありました。心の模様を水中に溶かしていくような、穏やかな世界。お二人とも非常に注意深く一鍵一鍵を押さえていきます。こうやって音が紡がれていく中にゆったりと身を任せていると、起きているのに眠っているようです。。一曲が10分以上もあるのに全然退屈せず、前半が終わった時は「あれ、もう?」という感じでした。

フレーズやリズムの妙よりも音色の細かな表情を出すことに演奏者のパワーが注がれているので、聴くほうも、音が出る瞬間や消える瞬間に、驚きを感じることができるんですね~。オルガンの音なんかは空気でできているから、特に。何だかとても上級な音楽の楽しみ方だと思いました。

印象的だったのは、曲が終わるときの余韻の時間が充分長いこと。これほんと、難しいです。精神修養が必要です。私も普段気をつけてはいるのですが、録音を聴くとまだまだ短くなってしまいます。あのぐらい伸ばさないとなぁ、見習わなければ・・・と思いながら帰宅し、ウォン・ウィンツァンさんのサイトを何となく見ていたら、ブログのページ(http://www.satowa-music.com/poem_photo.html
)にキース・ジャレットのコンサート鑑賞記があり、音の余韻のことが書かれてありました。やはり、と膝を打った私でありました。

お客さんもなかなか我慢強く、最後の音が消え入るまで拍手を待っていました。素晴らしい。この日の客席の拍手はほんと良かったです(私もその中の一人だ!)。コンサートとは演奏者と観客で一体になって作るものだなぁと実感。贅沢なひとときでした。


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