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2012.10.26

Maria E Dia マリア 朝よ

キンモクセイも散って、寒くなってきたこの頃。。今日はストーブを出しました。

パウロ・ジョビンの曲、「マリア 朝よ」を和訳してみました。

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Maria É Dia
マリア 朝よ
(Antonio Carlos Jobim/Paulo Jobim/Ronaldo Bastos)


むし暑い午後に 君の夢を見た
生い茂ったマンゲイラの木、駒、けん玉
ふっくらした胸 紅いくちびる
いつかハンモックの上で君にキスをした

でもその日はぼくひとり なぜとも思わずに
家がない通り 君は居なかった
雨が降っていた 風が吹いていた ぼくは泣いた

彼女はどこか教えて
彼女はどこに行ったのか
その子を思い出すと
ぼくはずっと探してるような気がする

ジェキチバにたたずむ樹々よ 教えて
マクーコ鳥はいるだろうか
彼女はまだあそこを歩いてるだろうか
それとももう居ないだろうか


夢見ていた 遊んでいた 踊っていた 知らぬ間に
暗闇のなかを 君を探して
そして時が流れた 流れた・・・

彼女はどこか教えて
彼女はどこに隠れたの
その子を思い出すと
消えてしまったのかも知れないと思う

真夜中を通り過ぎ
嵐にくるくると舞って
ぴしりと僕を打った
起きて 光よ、太陽よ、朝よ
起きて 光よ、太陽よ、朝よ

マリア、起きて 朝だよ
 
 


*  *  *  *  *  *  *  *  *

アントニオ・カルロス・ジョビン、パウロ・ジョビンの親子に、ホナルド・バストスの連名作品ということで、たしかに色んな雰囲気が混在しているような、不思議な魅力のある曲です。

パウロ・ジョビンはミナスの音楽家とも交友があって、ホナルド・バストスといくつか共作をしていています。この曲なんかはAメロはカーペンターズを思い出すようなポップスの香りがあったり、結末の転調などはソフト・ロックをうかがわせる部分があるのですが、そのせいかもしれません。。Bメロのクラシカルなラインは父ジョビンの感じがします。


この曲を小野リサさんの録音で知った人は多いと思います。世界中でもほとんどレコーディングされていません、私が持っているのは、この2枚です。

Bossacarioca

Bossa Carioca / Lisa Ono

Caminhoscruzados

Caminhos Cruzados / Quarteto em Cy


リサさんのバージョンでは、ところどころ日本語の歌詞が挿入されていて、それを作詞したのはなんとあの!フォークシンガーの伊勢正三さん。素晴らしい人選です。。

エン・シーの方は全編がポルトガル語です。

最後の3行ぐらいが聴き取れなくて、何年か前にアナログ盤の歌詞カードを手に入れようとしましたが、もうレコード自体がコレクターアイテムになってしまっていて、何ともならず。。最終的に、ボサノヴァ評論家の板橋純さんが所持品を調べてくださって、ようやく判明。(ボッサ林さんや、その他の方々にも、その節はお世話になりました・・・)


さて歌詞ですが、曲の雰囲気と同じで、何とも言えない味わいになっています。

子供の頃の思い出、自然の風景。。嵐の晩に見た夢。。あざやかに浮かんできます。
 
 

*  *  *  *  *  *  *  *  *

よろしければご覧ください


 
 

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2012.10.21

私のナラ ベスト3

昨日の晩は靴の修繕や服の裾上げをやっていました。パソコンの画面を離れて黙々と手作業をするのはいいもんです。こういう時に音楽を流してると、さらに幸せ。

普段聴かないものをかけようと思ったのに、結局ナラ・レオン大会になってしまった。。彼女の声は何回聴いても飽きがきません。いつも部屋に帰ると待っていてくれるお気に入りのセーターのような、ちょっと古ぼけて毛玉ができてたりするんだけど着るとぬくぬくするような、そんな音楽。

昨日かけてたのは、この3枚です。ここ数年の、ベスト3♪


Saoamigos

Meus Amigos Sao Um Barato (1977)
ナラと素晴らしき仲間たち


Romancepopular

Romance Popular (1981)


Umcantinho

Um Cantinho, Um Violao (1985)
ギターひとつの部屋で


40歳前後のナラの声は、小さい子供を持つお母さんそのもののイメージで、この声で子供に「メッ。やめなさい」とか「おやすみ」とか言ってる様子が目に浮かぶようです。

でもその中で、マーブルように色を変えながらひらめく、さまざまな表情。小娘のような勝気さ、ユーモア、色気、頑固さ、憂い。。それを見つけたとき、わたしは何とも言えない気持ちになります。母親の若いころの写真を見るときのような、甘酸っぱい気持ちに。。


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2012.10.19

三島の動画

9月の三島「dilettante cafe」の動画です。
お店のすぐ横の土手には伊豆箱根鉄道が通っていて、演奏の途中で電車の音も入ってますよ♪


Outono

秋の季節に毎年欠かさず演奏している、ホーザ・パッソスの曲です。
前に和訳を書いたことがあるので、よかったらご覧ください。 ---> 秋 ホーザ・パッソス



Gaiolas Abertas

共演のマツモニカさんに、ゲストでサックスの大嶽誠さんを迎えて、トリオで演奏しました。この曲をやると、客席の雰囲気がいつも温かくなります。

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禅寺のお土産

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福厳寺のライブのとき、控えていた部屋に「禅の友」という小冊子が積んであって、読んでみたかったので和尚さんに言って頂いてきました。

私も実家の家族ともども、宗教にはまったく縁がなく過ごしてきたのだけど、いつ頃からか不思議と禅にまつわるものに近づきになることが多いのです。

ギターを教えている新大久保のクロサワ楽器の近くに、長光寺というお寺があります。例によって付近を散歩(笑)してる時に見つけました。このお寺の裏の塀から観音菩薩が見えます。菩薩さんは塀から道のほうに向いているのです。


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道側にお花を供える人もあって、何かほっこりする眺めです。


そんなわけで、長光寺のサイトをちょくちょく覗くようになり、そこから曹洞宗のサイトなんかも見に行ったり。。曹洞宗のサイトは漫画もあったりしてなかなか面白いです。心を落ち着けて集中するのに必要なヒントが書いてあるので、ライブの前の日などにつらつら眺めているとライブの調子が整うような気もします。

今回、曹洞宗である福厳寺でのライブも、少なからずご縁を感じながら出かけていきましたが、お寺の構えや人に、気持ちいいものを感じました。適度にほったらかしなところがあるんです。私が出番まで控えている間の接し方や、お客さんへの対応、したいようにさせておくといった感じで、あれこれ構わない。。

こういうのっていいな、なんかフィットするな~ と。

座禅にも多少興味はあるけど、私にとっての"お勤め"は音楽なので、そこまでは至らないかもしれないけど。。何となく禅というものを意識しながら音に向かうのは、いいことのような気がします。

さて、「禅の友」ですが、30ページの薄い本ながら純粋に読み物としてかなり充実しています。連載小説、ご飯レシピ、旅行ジャーナルなど、どれも趣味がいい内容。これで60円とはオドロキ。

表紙イラストは、なんとあの型染めてぬぐいのkata kata さんであります。

Zntm

 
 

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2012.10.18

磐田にて

先日、浜松のライブの日は磐田に一泊しました。

結構早くから探したのに、浜松のホテルが空いてなかったのです。あちこち探してもことごとく満室。何軒目かのホテルで事情を聞いたところ、学会の催しで街中の部屋はすでに抑えられているとのことでした。地図を見て電車で移動できる一番近いところを探すと、磐田のホテルがかろうじて空いていました。

サッカーチームのあるところだと知ってましたが、意外と小さな街です。駅前の飲食店や和菓子屋のシャッターが閉まり、昭和の懐かしいデザインで飾られた看板も字が消えかけています。コーヒーが飲めるのは駅舎のパン屋さんのイートイン、一軒だけ。

ですが、その磐田に着いた晩に一番に目に飛び込んできたのは、祭りのはっぴを着た男の人の後ろ姿でした。何やら腕を組んで立ち話をしている様子に熱気があります。その週末、磐田は秋祭りだったのでした。

泊まった翌日の朝は祭囃子で起こされ、楽しい風景に思わず立ち会うことができました。山車(屋台)は16台も出るのだとか。組ごとに違う柄の衣装もカッコ良く、はっぴの着方も股引きを履いた足のシルエットも、みな胴に入ってる感じに見えました。粋だ~。

あとで調べて分かったのだけど、どうやら遠州磐田というところは、お祭りの盛んなところらしく、10月だけで3つも4つも祭りがあるらしいのです! 毎週が祭り。。 どおりであんなに自然に風景に馴染んでいるんだと思いました。

駅前の公園には、お化けのような大きなクスノキがありました。ホテルの窓から見えて気になったので、朝になって木の下に行ってみると、本当に本当に大きな幹で、根元は六畳間ぐらいも広がっていました。

ひょんなことで出会った、素敵な場所でした。


Iwata
 
 
 

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2012.10.12

演奏の予定 2012/10/01-10/31

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●10/6(土) 静岡・浜松「天王山・福嚴寺 境内」
16:30open 17:30start
山本のりこ(vo,g)ソロ
アクセス:遠州鉄道 助信駅 徒歩5分
静岡県浜松市中区曳馬1-4-1
http://mizuyuki.jp/bossanova/
Music Charge:予約¥2,000/当日¥2,300


●10/7(日) 埼玉・川越 「拓 Amazing Space(川越ルノアール内)」
18:30start 2stage
小畑和彦(g)、山本のりこ(vo,g)
アクセス:東武東上線 川越駅 徒歩3分
tel:049-224-4420 埼玉県川越市脇田町103 JR川越駅東口 川越マイン3F
http://takujazz.web.fc2.com/
Music Charge:予約¥3,000- / 当日¥3,500- (サンドイッチ+1drink付セット)


●10/13(土) 東京・高円寺「after hours」
20:00start 3stages
山本のりこ(vo,g) 須藤かよ(p,acc)
アクセス:JR高円寺駅、徒歩4分
tel:03-3330-1556 東京都杉並区高円寺北3-21-20,2F
http://www.afterhours-1975.com/
Music Charge:¥1,200+テーブルチャージ¥400
 
 

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2012.10.11

福厳寺にて

先週は浜松の福厳寺で演奏してきました。


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浜松駅から少し離れた、曳馬というところにあります。行く前から写真で様子は見ていたものの、門をくぐる時に見えたお寺の佇まいにはすっかり魅了されました。威圧するような雰囲気はなくて、親しみやすく若々しいお寺です!


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PAの白井さんとサウンドチェック。マイクを替えたりしながら、2時間ほど念入りにやって下さいました。ソロの時はサウンドチェックは長い方がいいです。それで丁度声が出てくるようになるし。日が落ちる頃に音が決まりました。


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ステージ側から境内を見るとこんな風。のぼりの赤が鮮やかです。この芝生のところが客席になるそう。


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主催の副住職さん曰く、ちょうど日の入り時刻をはさんでのイベントになるように企画されたそうで、演奏が始まった時間はうっすらとした夕方でした。

今年の秋の始まりは空模様も気温もころころ変わるので、一体どうなるのか予想がつかず、寒かった時のために長袖も用意してきていましたが、この日は夏の暑さが戻ってきてました。(演奏途中、蚊に刺されてしまった。。)


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休憩をはさんで後半にはすっかり日も沈みました。軒下の階段に置かれたキャンドルもこの日のために用意されたものだそうです。綺麗。

私からはもうお客さんの顔は見えず、暗闇に向かって歌っているような感じになってきました。

こういう場所だともう、演じる側と見る側、というような区別は、あって無いような感じです。皆が同じものを聴き、見ている。自分の演奏も自分から出てる音でないように思えます。まるで人が奏でているのを聴いているよう。上手くやってのけようという気も起きない。

最後の曲が終わって拍手の音を聴いたときにはじめて、ああみんな楽しんでくれたんだ、良かった、という安堵感に包まれました。不思議で、大変印象に残るひとときでした。


このお寺に呼んでいただいたのは、三年前のnaru蕎麦さんライブからのご縁でした。私は気づかなかったのですが、副住職の福智さんがそのライブを聴いて下さっていたそうです。時間を経て縁が育っていって、新しい出来事が起こる。。言いようのない嬉しさが湧いてきます。


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2012.10.10

Rosa Roxa at 白矢アートスペース

更新が遅れ遅れになっていますが・・・ 9月最後の日は小平の「白矢アートスペース」でRosa Roxaのコンサートでした。

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小平の駅前にあるフリースペースで、こちらのオーナーは眼科さんです。絵画の展示が主だそうですが、音楽のイベントも催しています。


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ひし形の空間で、何もかもが真っ白!会場にあるグランドピアノも白。時間を忘れるような気分にさせられます。


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横手にあるドアから、屋上へつづく階段です。この日は大型台風が南から接近していたので、青空ではありますが、ゴーゴーと不穏な風が吹いています。昼間のライブだったので何とか晴れてるうちにライブの開演時間になりました。ラッキー。。


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午前中から会場設営、リハーサルをして、お昼ごはん。主催のファーメイさんはいつも手作りのお稲荷さんを持ってきてくれます。美味しい♪ ご近所のカフェ・ラグラスさんもコーヒーを差し入れして下さいました。


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残響が豊かなギャラリーです。一度見学に来たときは、もしかしたら音が回りすぎてやりにくいかも知れないとも想像していましたが、お客さんが入ってみると弦にはもってこいの響きに。大変気持ちよくやらせていただきました。

台風を前にして、予約を入れてくださっていたお客様もキャンセルなく来場して下さり、上々の一日になりました。有難うございました!

次回のRosa Roxaは、10/26(金)吉祥寺「alvorada」です。
http://rosaroxa.cocolog-nifty.com/


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