初めての季節
先日は、渋谷のwwwというところに古川麦さんのコンサートを見に行きました。
麦さんとは何年も前にある場所でお会いしたことがあり、まだ学生さんのような雰囲気が抜けていない、爽やかな青年のイメージでした。ジョアン・ジルベルトが好きということで、そんな話をした覚えがあります。
それから8年が経ったようで、風のうわさでアルバムを出されたという話が流れてきたので、入手して聴いたところ、ややっ!これは!と思わせられるような内容ですっかりやられてしまい。。そのうちライブに一度おうかがいしなければと思っていました。
麦さんのサウンドを聴いて、上手く説明ができないのだけど、小難しいことを考えなくてよくなる。主張がなくて、印象の中に漂う音楽。それも今までの音楽家よりも明るい色合いを持って・・
アルバムに入っている弦楽カルテットの音になぜこんなにワクワクさせられるのかというと、彼が彼のその時点で、初のチャレンジを楽しんでいることを知らせてくれるからでしょうか。弾いている人たちの高揚感もものすごく伝わってきます。
先日のコンサートはそんな「初めて感」を生で味わえる機会で、客席にもそんな空気が充満していました。
渋谷のwwwというところは元は映画館だったところで、いかにもパルコ界隈な感じの都会的な空間でしたが、オープニングアクトの高城さん達が出てこられた途端に、野原のような雰囲気になり、本当にびっくりしました。この人たちはコロボックルか?と思ってしまいました。。
その後の麦さんのステージでは、野原の緑はいっそう濃くなり、まるで三月から駆け足で五月になっていくようでした。
↓ギターを弾く親指に注目すべし
古川麦 / Green Turquoise
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