こないだの週末は、一日に2つライブを見ることができました

夕刻、知人のギタリスト兜守美光さん率いる、ジプシースウィング・フェスティバルへ。会場は西荻のJUHAさん。
総勢10名を超えるミュージシャンが出演、ということで、全員が入り切れず入れ替わっての演奏。。入りきれない方々は外で待機しているので、まるでお店のドアの向こうに控室があるかのような面白い光景でした。
ほとんど生音で奏でられるライブ、コンクリートなJUHAの響きでいい具合にまとまって心地よかったです。お客さんも大入りで、フェスならではの高揚や緊張感がありました。
ジプシースウィングはギター中心の音楽で、ブラジル音楽ともすごく似た部分があります。独特のグルーブを延々とキープしていくところはショーロやサンバと同じかな。でもジプシースウィングの方がもっと"ボヘミアン精神"が必要な気がします。
ライブの最後に兜守さんの挨拶があり、「想像以上に沢山のお客さんが来てくれて、こんなに喜んでもらえるなら、もっともっと練習しておけばよかったと思う、来年にむけてもっと頑張っていきます」とコメントがありました。
練習を怠けていたはずはなく、演奏もとても良かったのに、こういう言葉が出るのは変な謙遜からではありません。それほどお客さんの反応が素晴らしかったのでした。じーんとしながら、最後の曲「ヌアージュ」を聴きました。

そのあと阿佐ヶ谷のクラヴィーアに移動して、中村善郎さん&坂上領さんのボサノヴァ・デュオへ。時間が押していたみたいで、1stの途中から聴くことができました。
善郎さんのライブを見たのは前回がたしか昨年の終わりだったので、ちょっと間が空いてしまいました。その間にギターの集音の仕方を少し変えられ、ドイツ製のアタッチメント式マイクをつけての演奏。ギターも今までと違うものでしたが、音色には何の変りもなく、いつものyoshiroサウンドがあたたかく響いていました。
お2人は親子ぐらい年が違うそうで。でもそのぐらい年齢の違うミュージシャン同士ってむしろ気が合うかもしれませんね。コード楽器と単音楽器なのでざっくり合わせるやり方で。リラックスしてやり取りするデュオに安心感があり、こちらもゆったり聴くことができます。
2ndの2曲目ぐらいか、O Grande Amorの演奏を境にがぜん空気がしっとりまとまってきて、ボサノヴァの無重力空間に出発・・ ライブはやっぱり、演奏者とお客さんのその日の波長が反応する瞬間というのがあって、そこに参加して見届けることに幸せを感じます☆