2009.07.24

レオからの手紙 その11 -東京公演メモ2-

さあ、レオもマドリードに帰り、これがほんとに最後のレポートになりそうです。奥さんから、 『サケ(酒)を買ってくるのよ!』 『タビ(地下足袋)が欲しいわ!』 と、いろんなお土産の注文があったそうですが、ちゃんと入手できたかなあ。。

東京の2日目は、パーカッションの福和誠司さんの参加で、ビートのきいたレオのパワーチューンが迫力を増した夜になりました。セイジさんは前日からずっと会場に詰めて、初日の一部始終をじっくりと見学。次の日の演奏をイメージして手を動かす姿が見られました。

夕方、会場では緊張感のあるリハーサルが行われていました。元々ドラマーから出発したレオはリズムに対する要求がとても高いです(ギターのビートも正確無比そのもの)。そのうえリズムのスタイルはサンバ、バイアゥン、ロック、7拍子と多彩ですから、一日で息の合ったグルーブを体得するのは大変です。

Seiji2
食らいついていくセイジさん。レオも汗だく。

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Apple
開場~~

Praca
たくさんのお客様がつめかけ、足の踏み場もない状態に。皆さんそわそわしてスタートを待っています。

Zezi2
ゼジさんの前挨拶にも気持ちが入ります。

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Saude
Saude

最新アルバムを代表する力強い4ビートの曲。聴くごとに味わいを増してくる晴れやかなメロディで、一緒に歌うと元気もりもりになれます。セイジさんの演奏も堂々と素晴らしく、がっつり向かい合ってる2人の姿が絵になっていました。

これとは別に、リハで苦労していた5拍子の曲 Um Segundo no Infinito も本番では出色の出来栄えでした。

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Pandeiro
Tupi na Rede

軽快な7拍子のサンバ。インディオの言葉がたくさん出てくるので、歌詞もパーカッションのようでノリノリです。レオの曲の中でも他にない雰囲気で、ライブでこの曲が演奏されると空気がさっと一新する感じ。中盤に演奏される貴重なレパートリーです。ゼジさんのパンデイロは音に粘りがあってとても良かった。

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Cebola
Faca e a Cebola

タメの深い7拍子のロックです。凍るような月を見てはらはらと涙が出てしまうのを「ナイフと玉ねぎ」に例えていて、自宅ではボクほとんど台所係、と言っていたレオらしい発想でしょうか。2日目にはラスト曲として演奏しました。男子3人になってますます国籍不明&やから感の増すレオバンド。

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「こんなに美しい国で何箇所もライブをできて幸せです」と、レオは演奏の合間に何度も言っていました。今頃は家に着いて、きっと満足して旅の疲れをいやしていることと思います。

たくさんの感動をくれた彼に感謝します。ありがとう、レオ。

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2009.07.19

レオからの手紙 その10 -東京公演メモ1-

さきほど、レオが千秋楽の鎌倉公演を大盛況のうちに終了したと確認しました。良かった、良かった...!6都市をパワフルに駆け抜けて日本のみんなに感動をくれた彼に、ありがとうの気持ちでいっぱいです。

私は東京ライブの2日目をじっくり見せていただき、アフターライブなどの時間を通しても、たっぷりとレオの音楽観や人となりに触れることができました。それでもやっぱり名残惜しく、あぁもう帰っちゃうのか。。と、祭りの後の寂しさをかみしめているところ。。

彼が演奏した曲や、ほかにも印象に残ったことが沢山あるので、忘れないうちにメモ書きしておきたいと思います。

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Cirandando
Cirandnado
(公式ブログから写真を転載させていただきました)

17日、アンコールで一緒にやった曲。アルバム「Aulanalua」ではマリーナ・マシャードのボーカルで聴くことができます。マリーナは、何年か前にミルトン・ナシメントが来日した時に同行して大活躍した、ミナスの素晴らしい女性シンガーです。東京のブルーノートで、彼女のよく通る女神のような声がガツーンと会場に響いた時のことを私は忘れることができません。本番ではマリーナへのリスペクトの気持ちもこめて歌いました。

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Mellamas
Me Llamas Por Favor

「電話してくれ」という歌詞ではじまる、いい曲。東京で2日ともやっていましたが、スペイン語なのでちょっとメキシコの音楽のような雰囲気もします。演奏の前に歌詞の説明があり、男の人の家で2人の女性が鉢合わせしてしまった物語とのこと。"あのさ、来るんだったら電話してからにしてよ"と彼女にしれっと言ってしまう、レオいわく「悪いオトコの歌」(笑)ですが、軟弱ジゴロみたいな哀愁ただよう歌い方が良かったです。

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Mariko
Labios de Sal

店主(右)と予約リストの確認をするmarikoさん(左)。彼女はずっと前からレオの応援者で、ツアーのお手伝い役を買って出られました。ツアーの全行程に同行して細々したサポートをされましたが、その聡明な仕事ぶりにはただただ感動。公式ブログの運営やインタビューも彼女によるものです。で、東京2日目にレオがmarikoさんに感謝を捧げて歌ったのが、彼女の好きなこの曲。Labios de Salは直訳すると"塩の唇"となりますが、塩味のキス、とでもいえばいいのかな。ひとことで言うと大変色気のある、「エーゲ海に捧ぐ」的な世界でしょうか(古いかしら)。心のこもった丁寧な演奏でした。

ちなみに、Labios de Sal はアルバム「Stereo13」に収録されていて、その前のトラックが"ウルグアイのカエターノ"・ホルヘ・ドレクスレルと共作した Causa e Efeito です。東京2日ともこの曲は聴けました。ま~、どちらの曲も女性リスナーにとってはキラーチューンですね~。世の中には男性が歌わないとサマにならない名曲というものがあり、私はいつもうらやましい思いに駆られるのですが、この2つはそういう作品です。

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Claudia
Um Sertao ao Lado em Todo Lado

プラッサ・オンゼのゴッドマザー、クラウジア。火曜サスペンスのような表情ですが、飲食の仕込みを考えているところです(笑)。初日のレオの演奏にぞっこん惚れ込んで、翌日は更に大張りきりで準備にいそしんでおられました。レオは初めて会った人の人間性を一瞬で把握する能力があるみたいで、すぐに彼女と意気投合。初日の最後に「クラウジアのグッジョブにこの曲を捧げます」と言って Um Sertao ao Lado em Todo Lado を演奏しました。私との共演曲のなかのひとつでしたが、これもすごく好きな曲だったので、レオがコーラスをやって欲しいと言ってくれた時は嬉しくて。少ないパートなのに一番練習していきました。

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おー、思わず長くなってしまいました。女性をめぐるエピソードが多くなりましたね。つづきは男性編でいきましょう、また週明けに。。


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2009.07.18

レオからの手紙 その9 -レオ・ミナックス絶好調!-

昨日のプラッサオンゼでの東京公演1日目、本当に感動的な夜になりました。

私自身、彼の生演奏を見るのはもちろん初めて。いや~、想像以上の説得力と集中力です。レベルの高いステージを見せてくれました。最初はただ圧倒されるように聴いていたお客さんが、だんだんとレオの呼びかけるような歌に身を乗り出しはじめて。。前半のステージが終わった時にはすでに熱い熱い拍手が起こっていました。うれしい!

昨日のお客さんの拍手は、まるで1曲ごとのそれぞれの感想が手をたたく音になって響いてくるかのようで、それは素晴らしいものでした。この日にこの場所に居られたことが心から幸せだと思える瞬間でした。これだからライブはやめられませんよね。見る方も、やる方も。

平日にもかかわらず立ち見も出る状況で、駆けつけてくださった皆様には心からお礼を申し上げます。

本日7/18の東京公演(プラッサオンゼ)、そして千秋楽7/19の鎌倉公演(ディモンシュ)、迷っている人はぜひ行かれることを、自信を持ってお勧めしますよ。


ダブルアンコールで演奏した「TODO DE BOM」から、少しだけ動画をアップしました。パンデイロを叩いている国籍不明の兄ちゃんが、招聘主のサンダタウン上沖さん。これが存在感のあるサポートぶりで、彼のファンも増えている模様です。

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2009.07.16

レオからの手紙 その8 -明日から関東公演-

レオの日本ツアーが終盤に差しかかってきました!
名古屋を皮切りに素晴らしいパフォーマンスをして、全国行脚を快調におこなっているそうですよ。

いよいよ明日から東京2daysが始まります。まだお席の方は余裕があるそうですので、ご予約される方はお急ぎ下さいませ。

●7/17(金) 東京・表参道「プラッサ・オンゼ」
20:00start 2stages
Leo Minax(vo,g)
ゲスト出演 山本のりこ(vo,g)
アクセス:地下鉄表参道駅 徒歩5分
tel:03-3405-8015 東京都港区北青山3-5-2
http://www.praca11.net/
Music Charge:前売¥3,800 (1d付)/当日¥4,200 (1d付)
予約・問:プラッサ・オンゼ tel:03-3405-8015

●7/18(土) 東京・表参道「プラッサ・オンゼ」
20:00start 2stages
Leo Minax(vo,g)
ゲスト出演 福和誠司(per)
アクセス:地下鉄表参道駅 徒歩5分
tel:03-3405-8015 東京都港区北青山3-5-2
http://www.praca11.net/
Music Charge:前売¥3,800 (1d付)/当日¥4,200 (1d付)
予約・問:プラッサ・オンゼ tel:03-3405-8015


Leotour
公式ブログのレポートもご覧下さい~。
http://leominax.blog54.fc2.com/

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2009.07.10

レオからの手紙 その7

Leo Minax 来日によせて
不定期連載「レオからの手紙」

いよいよ本日、Leo Minax日本ツアーが名古屋からスタートです。彼は昨日のうちに現地に到着しているそう。素晴らしいライブをして、万全な体調で関東までたどり着いてくれることを祈っています。

<予約受付中>
7/11大阪、7/13京都、7/17東京、7/18東京、7/19鎌倉

<完売>
7/15山形

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5月中はメールで選曲の打ち合わせをした後、6月からスカイプで毎週1回のリハーサルを始めました。散々逃げていたインターネット電話も、もはや避けては通れません。マドリードと日本は夏は7時間の時差で、向こうは夕方、こちらは深夜という時間帯にあらかじめ約束をして、電話がかかってくるのを待ちました。

はじめての電話の様子がこちら↓
(私はかなり興奮してて恥ずかしい、、)


リハーサルで驚いたのは、CDで聴いていた曲が、弾語りになると至ってシンプルで柔らかくなること。歌の構成はアルバムから何も変えていないのに、です。声だってとても小さなボリュームです。要するに、彼はいつでも素朴に弾き語りをしているだけで、アルバムのソリッドな印象はスーソとの共同作業が上から足されて生まれるようです。この両方を味わうとレオの世界がいっそう濃く浮かび上がってきます。

アレンジも込み入ったものは何ひとつなく、丁寧に歌をうたうということだけを心がける彼の表現の姿勢にふれて、私もとても勉強させてもらえました。

彼の弾語りがどんなにデリケートなものかは、この映像↓を見てもらうと分かるでしょう。


TEMPO DE SAMBA

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共演するのは4曲の予定。その中から「ATE VOCE VOLTAR」という曲を紹介しましょう。何か一緒にやりたいのある?と聞かれて、私がぜひに!とお願いしたのがこの歌です。何度聞いても歌っても広がりを感じさせる幸せなメロディ、これは稀代の名曲だと私は思っています。

この曲は彼の妹さんを励ますために作ったそうなのですが、子供が口ずさめるような夢のある歌詞(和訳はこちら)がついているんですね。そしてアニメ作家である彼の友人が制作した、すってきなPVがこれ↓ 可愛い~、すばらしい~。。


ATE VOCE VOLTAR

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さて、何度かのリハーサルを重ねて7月に入ろうとしていました。

アンコールの曲を決める段階になって、急にレオは「ノリコの曲でいいのを発見した!」と言い出しました。「幸せ星」を歌いたいのでこれから練習するというのです。

「でもレオ、今日で最後の電話になるのでは?」
「えっ、うそ!?なんで?」
「だってもう来週には出発でしょ?」
「(カレンダーを見て)わあ、もう7月なんだ。。」

彼は多忙のあまり日にちの感覚がなくなっているのでしょうか。それとも元からのんびりした人なのか。

「これからなんて、無理するのはやめた方が...」
「うん、この曲はとても難しいよ。でも一生懸命練習するよ」
「やめときましょう。レオの曲をやりましょう」
「なぜ?たしかに僕はそんなに有能な(器用な)ミュージシャンじゃないけど、でも。。」
「あなたは間違いなく有能なミュージシャンです。でも時間があったら自分の曲の準備をして。日本のみんなはレオ・ミナックスを聴きたいんですの。」
「。。わかった(しょぼーん)」

ということで、意欲ほとばしるレオを最後は旅館のおかみ的に説得し、電話リハーサルは終了しました。彼の素朴な人柄が垣間見られたエピソードでした。

お互いの声のキーが大きく違うので、私はコーラスやセカンドボーカルを担当する予定です。最高の脇役を目指して!当日まで精進いたしますよ~。

ツアーまでのことを書いてきたこの日記、今回でひとまず終了します。あとは本物の彼を皆さんの目と耳で感じていただければ、と思います!

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2009.06.30

レオからの手紙 その6

Leo Minax 来日によせて
不定期連載「レオからの手紙」

明けて2009年の春。
ゼジさんからレオの新譜「DA BOCA PRA FORA」とともに来日決定の報せが届きました。そのうちという予感はあったけども、こんなに早く実現するとは何と嬉しいことでしょうか。

レオから光栄なオファーをいただいて、私は東京公演の1日目(7/17プラッサ・オンゼ)に数曲参加することになりました。そこから先は、それ準備だ練習だとまたたく間に時間が過ぎていき、これを書いている時点でもう当日まで3週間たらず。この日記が完結するどうかわかりませんが、、巻きをかけていきたいと思う次第です。

ところで、いま公式ブログの方では怒涛の勢いでレオのインタビューが掲載されていっています。これほど音楽的に濃い内容によくまあ迫れたものです。読みごたえ抜群なのでぜひそちらを先に堪能してくださいね!でないと間に合わないぐらい盛りだくさんですよ。

なお、各会場とも予約受付中ですよ~。
(7/2追記: 7月15日の山形公演はSOLD OUTになりました。)

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さて!
ツアー日程が決まりかけている4月下旬、私はまず新譜の感想とリリースお祝いのメッセージをレオに伝えようと思いました。ちょうど買ったばかりの動画レコーダーをいじるのにハマってたので、CDを部屋で聴いてるところをビデオに撮って送ることにしました。

ところが、1曲目のアカペラ曲「DA BOCA PRA FORA」を聴きながら歌詞カードを見ているうちに楽しくなってきて、気づいたら私はギターを手に取って弾いたり歌ったりして遊んでいました。

その様子をそのまま撮ってしまったものがこれ↓です。

オリジナルはこちら。↓


レオは大変喜んでくれ、その日のうちにすぐ、私の「草の指輪」を弾き語った音源がお返しに送られてきました。彼はこの歌をとても気に入っていて前から歌ってみたいと言っていましたが、急遽練習してくれたようです。届いたMP3を開いて私は椅子から転げ落ちそうになりました。

それは至上最高の「草の指輪」でした。。

私も、すぐにその上から歌とギターを重ねて送り返しました。


Leo Minax sings ANEL DE CAPIM


共演を引き受けたものの、実は内心、お互いの個性を消しあったりしないか心配だったのです。アルバムをぱっと聴く限りでは私の歌えそうなものは少なかったから。案ずるより生むが易しとはこのことでしょうか。たった一日のうちに不安は消えてなくなって、共演の曲も簡単に決まりそうでした。

つづく

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2009.06.17

レオからの手紙 その5

Leo Minax 来日によせて
不定期連載「レオからの手紙」

東京に戻ると、レオのアルバムを試聴したゼジさんからすぐに連絡がありました。大変気に入ったのでCD取扱いの交渉をしたいとのこと。久しぶりにレオにメールを入れて取り次ぐと、彼も良いニュースにとても喜びました。

『もちろんOKだよ!彼に僕の連絡先を教えてください。スカイプでもいいよ!』

ほどなくしてサンバタウンでのCD販売が決まり、レオのアルバムが日本に上陸することになりました。欧州からの直輸入はハードルが高かったかと想像しますが、労力を惜しまないほど作品を高く評価してくれる人にレオを会わせることができて良かったと思いました。(ただ残念ながら、ゼジさんも彼のスカイプ相手にはなりませんでした)

ところで。
レオ・ミナックスはミナスジェライス出身のブラジル人で、大学卒業後にお祖父さんの祖国であるスペインに移ったそうです。MINAXはミナスから取ったものなんでしょう。なんか80年代ぽいネーミングですね。私などはどうしても、その昔に米山ラケットから社名を改めたYONEXを思い出してしまいます。。

2007年のインタビューでは、マドリードに住んで23年、人生のほぼ半分にあたると答えています。彼がスペインの文化から影響を受けたのかどうか分かりませんが、レオの音楽を聴く限り、全てはもともと彼が持っていたもので、むしろ故郷のミナスジェライスや生まれた時代が大きく影響しているように感じます。

ただ、スペインに渡ってプロデューサーのスーソ・サイスと出会ったことは決定的だったでしょう。特に「Aulanalua」の豊かなサウンドやアーチストとしての唯一無二の個性は、スーソがいなければ作られなかったはずです。

長いリハーサルを重ねた上で一発録りしたレコーディングについて、スーソがインタビューで話している内容は、面白いです。英語字幕つきなのでぜひご覧下さい。

SUSO SAIZ talks about LEO MINAX
http://www.youtube.com/watch?v=IWFWvMuLe0w


つづく

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2009.06.06

レオからの手紙 その4

Leo Minax 来日によせて
不定期連載「レオからの手紙」

スカイプの件があってやり取りは一時途絶えました。その間、私はブラジルのシンガーソングライター、マルセラ・ビアジと曲をひとつ作りました。彼女との作業は驚くほどすんなり行ったけど、レオの音楽に対しては私は一般リスナーであって、共作をするというイメージは何となく持てないでいるのでした。

屈託のないレオは気を悪くする様子もなく放っておいてくれました。時々myspaceの上で短い挨拶を交わしながら2007年が過ぎていきました。

その年の終わりに名古屋に演奏に行った時、サンバタウンの店長上沖さんことゼジさんに会う機会がありました。サンバタウンはおそらく名古屋では初めてのブラジル専門CDショップです。

彼とはお店がオープンする前から旧知の間柄で、実店舗があった時に何度かお店にうかがいました(現在は通販専門)。東京とはまた違ったカラーの品揃え、良い作品が豊富にそろっています。ゼジさんはとりわけミナスの音楽やブラジリアンロックに深い理解があって、お会いする時はそんな話題で盛り上がります。

ライブが終わったあと、最近聴いてよかったのある?なんて話をしていてレオのことを思い出したので、ぜひ聴いてみてとお勧めして名古屋をあとにしました。それが後に、ゼジさんに一大任務を負わせることになりました。

つづく

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東京公演インターネット先行予約
6/6(土)~6/16(火)受付中
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2009.05.28

レオからの手紙 その3

「レオからの手紙」
~Leo Minax 来日によせて~

「Aulanalua」を聴いた次の日、レオにメッセージを送りました。

『こんにちは!あなたの音楽が素晴らしいので、CDを買って聴きました。あなたの才能にとても感動しています。』

彼はすぐに返事をくれて、その前に私の曲もちゃんと聴いてくれていました。

『ありがとう!君の「草の指輪」を一緒に歌い出すと止められないよ!君の曲の書き方がとても気に入りました。「カロール」も自分で作ったの?』

彼は、今までの自分の作品を送るので私のも送って欲しい、交換しよう、と言ってくれました。

やや神経質そうに見える写真のイメージと違ってメールのレオはハイテンションで、びっくりマークがやたらと挿入されていました。明るくて屈託のない人のようです。やっぱりブラジル人だなぁと思いましたが、終わりの挨拶の"beijos"にまでびっくりマークをつける人は見たことがありません。日本でいうと「草々!!」みたいな?

少ししてスペインから荷物が届きました。「SOL NO BREU」と「STEREO 13」です。昔のレオの音楽はもっと複雑で技術的でした。作品ごとに段々とシンプルに、余分なものがそぎ落とされてきているのがわかります。

090529_01

私から送ったCDも無事に届き、大変気に入ったとメールが来ました。奥さんのマールさんはボサノヴァ好きで、2人で繰り返し聴いてくれているとのこと。そしてレオの興味は主に作曲に注がれているようでした。

『君は本当にいい曲を書くね!一緒に曲を作ってみたいんだけど、どう? どんな風にして曲を書いてる? 曲が先?詞が先?同時? 僕は同時は苦手なんだよ!でもそうやって作る人もいるよね!』

ちょっと引いてしまうぐらいの勢いです。そしてやっぱり、びっくりマークだらけでした。

レオは、スカイプというインターネット電話で一緒に曲を作ろうと提案してきました。

電話が苦手な私。日本語でも言いたいことがうまく伝えられません。ポルトガル語は少しならしゃべれるけど、外国語で電話の向こうの相手と曲を作るなんてできるのでしょうか。それにどちらも作詞より作曲の方が得意なタイプなので相性が悪いかも知れないとも思いました。

いろんな意味で激しい面倒くささを感じた私は返事に困り、とりあえず、しらとぼけることにしました。

『ス、スカイプ? 私よく分からない、それ。。やり方をちょっと調べてみるので待っててね。』

そしてこの後、何ヶ月も連絡をしなかったのでした(笑)。

つづく

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レオからの手紙 その2

「レオからの手紙」
~Leo Minax 来日によせて~

レオのその頃の最新アルバム「Aulanalua」を探しましたが国内では手に入らなかったので、海外から取寄せました。期待を裏切ることなく素晴らしいアルバムでした。演奏・アレンジ・サウンド、すべての面で志が高く、しかも出来たものが理想の高さに負けていません。

Aulanalua

ここ何年か私は穏やかなCDばかりを聴いていて、一日中かけてても邪魔にならないようなのが多くなっているのですが、レオのアルバムはそれとはまた別次元のものです。いかにも新作感が満載で1曲1曲に個性があって、聴くにもそれなりにパワーが要る音楽です。

音楽はいろんなスタイルがあってこそ、聴く方も明日への活力が生まれてくるというものではないかなと思います。食べ物でも毎日お豆腐だったら逆にストレスたまりそうだし。。そういう意味でレオの作品は、久しぶりに食卓にのぼった"歯ごたえのある食べ物"でした。

中身のがっつり感とはうらはらに、レオのボーカルは柔らかくてとても心地よいです。彼の世界にふんわり包まれる感じがするのはきっとこの声のせいでしょう。ロー・ボルジスとパウリーニョ・モスカを足して割ったような肌ざわりが独特です。(モスカはこのアルバムにゲスト参加してます)

おまけで付いているDVDはメイキング映像で、私はこれにかなり衝撃を受けました。こちらで見られますのでどうぞ。

つづく

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2009.05.20

レオからの手紙 その1

「レオからの手紙」
~Leo Minax 来日によせて~

myspaceという音楽のネットワークがあって、私は2006年の暮れにそれを知りました。

今は"お友達"が数千人を超えて誰が誰やらわからない状態になってきたので、もう手に負えないものになってきたのですが、まだ余裕のあった当初、数人のミュージシャンと貴重な交友を頂いて音楽に大きな刺激をもらいました。レオはその最初の人です。

そもそも、渋谷のレコード・レーベルのYさんとお会いした時に「のりこさんもやってみたら」と勧められたのが始まりです。今考えるとYさんもわりと無責任に言っていたのかもしれませんが、お酒が入っていたせいか「これからのアーチストはぜひ参加するべきだ!」みたいな熱い調子でした。そうなのかしら、、とページを開けてみたのです。

何人かのアーチストのページを見て音楽を聴いたりしてるうちに、青い細長い写真が何度か目に付きました。

Leo_2

私はビビッときてしまったのです。
だって、「CALOR」のジャケットに似てません?

Calor100
似てるでしょ?

限りなく大きい空の下に小さく人がいる風景なんです。

同じ景色を見ている人に違いない。そしてこの人の音楽はきっと大きな空みたいで、このくすんだ青色みたいな世界が広がっているはず。。

青い写真からページに入ってみたら本当にイメージどおりの音が流れてきました。おお、これって大当たりではないかしら!私は自分の霊感ヤマカン第六感に拍手したくなりました。

彼がレオ・ミナックスでした。

つづく

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